拠点・施設総合不動産業のアライプロバンスは23日、江戸川区東葛西に建設した大型物流倉庫「アライプロバンス葛西A棟」の竣工式を現地にて執り行った。
同倉庫は敷地面積3万503963平方メートルの中に、延床面積8万712230平方メートルを有する、都内最大級のダブルランプ式5階建てマルチテナント型物流施設。首都高湾岸線の葛西インターチェンジ(IC)から4キロ、浦安ICから7キロという好立地な物流拠点としても注目が集まる。倉庫のみならず空間を小規模に分割して、事務所やスタジオ、ショールーム、ピアノの調律、稽古場など多様に活用できる「ハイパースペースロジスティクス」という新たな空間活用方法を提唱している。
竣工式においては、1階北側事務所で施主および設計・建築を担った西松建設の関係者が列席して、葛西神社の宮司による神事を執り行った。
その後、普段は通行できないランプウェイを貸切バスで走行しながら車上見学。降車して4階倉庫部分を内覧し、5階南側のカフェテリアに到着した。このカフェテリアは同施設の目玉の1つ。施設利用者がゆったりくつろげる共用空間として設けた。北側は落ち着いた雰囲気のポート(港)、南側は光溢れる開放的なビーチ(砂浜)がコンセプトになっている。
「窓がひときわ大きいのが特徴です。倉庫内の無機質な空間とは対照的に、明るく開放的な空間になるよう、心がけました。ここから遠くに見えるディズニーランドが、ここに働く方へのプレゼントになればと思っています」(アライプロバンス)
正午近くからは、1階北側倉庫区画で完成パーティーが開かれた。
会の冒頭、同社代表取締役社長の新井太郎氏が登壇し、完成に至った万感の思いを言葉に込めた。
「我が社は新井鉄工所として石油掘削機器の製造をしてきましたが、産業構造の大きな変化に伴い、製造事業を撤退し、第2の道を選びました。その時、残された新井の財産とは、経営資源は何かと考えた時、葛西の広大な跡地を最大限に活用することが、私が導き出した答えでした。2016年、倉庫が不足する物流クライシスという言葉が叫ばれた年でもあり、功を奏したのです。このアライプロバンス葛西の最大の特徴はやはり好立地です。そして、この施設が物流業界のみならず、地域社会に貢献すると確信しています。建設、開発に携わった皆さまに感謝いたします」
その後、西松建設代表取締役社長の細川雅一氏、元国土交通省副大臣で衆議院議員の大西英男氏などが登壇し、お祝いの言葉を述べた。
所在地:東京都江戸川区東葛西9-23-37
敷地面積:3万503963平方メートル
延床面積:8万712230平方メートル
規模・構造:地上5階建、鉄骨造、耐火構造
床耐荷重:1.5トン/平方メートル
昇降機搬送設備:貨物用エレベータ4台、ドックレベラー20台、垂直搬送機2台
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