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TNT、ラストワンマイル用自転車搭載の移動デポ導入

2013年6月3日 (月)
残り1マイルを配送するための自転車を搭載

残り1マイルを配送するための自転車を搭載

ロジスティクスTNTエクスプレスは3日、混雑が多い市街地向けの小包配送作業とサービスの効率化を図りながら環境の維持に貢献するため、ベルギー・ブリュッセルでモバイル・デポを導入すると発表した。

現場実験の一環として、3日から3か月間、モバイル・デポをブリュッセル中心部のサンカントネール公園に停車する。実際にモバイル・デポの運用が開始されると、スカールベーク、エテルビーク、サン・ジョス・テン・ノーデ地域で、これまでの配送車に代わって電気三輪自転車(サイクロカーゴ)が小包を配送することになる。

これにより、混雑地域で配送車の移動距離を毎週900キロメートル減らし、二酸化炭素排出量の削減と騒音の低減が可能となることから、同社は「ブリュッセルの生活環境の改善につながる」としている。

モバイル・デポは、ブリュカーゴにあるTNTのハブとブリュッセル中心部の間で、保管、仕分けセンターとして機能するように特別にデザインされた大型トレーラーで、電気自転車が積まれており、スカールベーク、エテルビーク、サン・ジョス・テン・ノーデ地域の配送先までの「残り1マイル」を自転車配送することで、混雑の激しい中心部の店舗やオフィスへの配送時間を短縮する。

電気三輪車は、自転車便会社のエコポステール社が運行する。このプロジェクトは、欧州委員会から財政支援を受けているコンソーシアム、ストレートソルと共同で立案した。

小包の積み下ろしはリフトで電気自転車を昇降させて行う

小包の積み下ろしはリフトで電気自転車を昇降させて行う

■小包用コンテナ11個積載できるモバイル・デポ
モバイル・デポは、さまざまな設備を備えたトレーラーで、車内はオフィス・エリアと、小包の積み下ろし・仕分けエリアに分かれる。車両の一側面を外側に拡張することができ、リフトで電気自転車を昇降させて小包の積み下ろしを行う。

小包用の11個のコンテナを積載でき、毎日、ブリュカーゴにあるTNTのハブを出発し、サンカントネール公園の駐車場で停車、そこから自転車で配送する。通常のトラックのサイズ(14×2.5m)で走行し、停車時は14×6.5mのサイズまで自動で拡張される。