話題矢野経済研究所は30日、国内食品宅配市場の調査を実施し、結果を発表した。
調査結果によると、2012年度の食品宅配総市場規模は前年から3.9%拡大し、1兆8078億円となった。
高齢人口の増加、女性の社会進出定着による家庭内調理時間の短縮、生活スタイルの多化による個食化の進行、昨今の国内不況による外食離れ、家庭内調理による食事摂取(内食)志向の強まりなどから、食品宅配市場は拡大基調にあることが鮮明となった。
主に高齢者向け在宅配食サービスなどが堅調に推移し、ネットスーパー宅配は総合スーパーマーケットなどが取扱店舗を拡大させたことで会員数を大幅に伸ばし、市場拡大に寄与していることが分かった。
13年度の食品宅配総市場規模(主要10分野)は、前年度比4.1%増の1兆8816億円、17年度には12年度比で21.9%増の2兆2045億円に拡大すると予測した。