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シミックHD、田辺三菱製薬の足利工場を取得

2013年8月2日 (金)

メディカルシミックホールディングス(東京都品川区)は1日、田辺三菱製薬グループの足利工場を譲り受け、同工場で製造している品目の生産を受託する、と発表した。

田辺三菱製薬の子会社「田辺三菱製薬工場」が保有する足利工場を取得するもの。同工場では効率的な生産システムを用いて固形剤、注射剤を生産しており、「CMO(医薬品製造支援)事業の主力剤形としている固形剤で、生産能力の向上と案件に応じた柔軟な生産対応を図ることができる」として、取得を決めた。

足利工場で製造している品目の継続的な受託により、CMO事業の収益確保の安定化につなげるとともに、緊急事態に備えたバックアップ体制の構築にも有効、としている。

田辺三菱製薬が完全子会社として設立する新会社に足利工場の資産を吸収分割方式で引き継いだ上で、シミックホールディングスが2014年4月1日付で株式を取得、同日から営業を開始する。

シミックホールディングスでは、足利工場を加えた国内3生産拠点と海外2生産拠点の連携、製造技術や製剤開発力の強化を進めながら、既存顧客からの受注増や新規顧客の開拓に注力する。

■取得する田辺三菱製薬工場足利工場の概要
所在地:栃木県足利市久保田町588-3
土地面積:9万1674平方メートル
操業開始:1971年
従業員数:279人(2013年3月31日現在)
生産実績:錠剤(20億錠)、散・顆粒剤(30トン)、注射剤(280万本)