調査・データEC(電子商取引)関連事業を手掛けるベルベットジャパン(東京都中央区)は28日、宅配買取サービスに対する利用者の意識調査の結果を公表した。宅配買取サービス利用者の7割近くが「査定価格の不透明さ」に不安を感じていると回答し、「どの買取業者に依頼すればよいかわからない」との回答も4割近かった。
調査は今月14日、インターネットを通じて、全国の男女2000人を対象に実施。今まで利用したことのある買取サービスについて複数回答で尋ねたところ、店舗持ち込みが46.6%で最も多く、次いでフリマアプリ利用が18.7%、宅配買取が11.4%、訪問買取は8.8%だった。「買い取りサービスを利用したことがない」との回答は42.7%だった。
さらに、宅配買取を行ったことがあると回答した227人を対象に、宅配買取サービスに対する意識を尋ねた。
その結果によると、利用者の67.8%が「査定価格の不透明さ」に不安を感じていると回答。次いで、「どの買取業者に依頼すればよいかわからない」が38.3%、「買取対象外になる可能性がある」37.9%などが続いた。査定価格や業者の選び方への不安が目立った。
一方、宅配買取サービスの魅力については、「自宅で手続きが完結する手軽さ」が60.4%と最も多く、次いで「送料・手数料が無料」が51.5%、「梱包資材が無料で提供されること」48.9%などが続き、利便性やコストを軽減できる点が評価されていることがわかった。
買取価格への納得感を高めるために重要なことを尋ねると、「複数の業者から提示された買取価格の比較」の31.7%と「査定価格の内訳や理由の明確化」の31.3%が3割を超え、価格の透明性を求める回答が多かった。
同社は「フリマアプリやオークションなどの個人間取引に不安を感じる人が宅配買取を利用していると考えられるが、現状の宅配買取市場では、利用者が本当に納得して利用できる環境がまだ整っていないことが明確になった」としている。
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