自動運転トラック市場31年に307億米ドル規模に

調査・データPanorama Data Insights（パノラマデータインサイト、東京都中央区）は5日、世界の自動運転トラック市場についてのレポートを公開した。

同レポートによると、この市場は2022年から31年までに110億米ドルから307億米ドルまでの収益増加が見込まれ、年平均成長率（CAGR）が12.1％で成長すると予測。

特に物流業界においては運輸の効率化とコスト削減が期待されている。運転手不足が問題となっている地域では自動運転トラックが労働力不足を補い、AIによる最適なルート選定による燃料消費の効率化や保険料の削減など運用コストの低減も見込まれる。

市場拡大の要因には技術革新が強く関わっており、AI（人工知能）やセンサー技術、GPS、オンボードカメラ、リダー（光レーダー）などが、道路標識の認識、歩行者の検知、他の車両との距離を保つための技術として必要とされている。

一方、自動運転トラックの普及における課題としては、技術面で極端な気象条件（大雨、雪、濃霧など）での走行能力の向上が求められる。視界が制限される環境ではセンサーが正確な情報を取得できない可能性があり改善が必要。また規制や法整備の問題では、各国で自動運転技術に対する法規制は異なり、安全基準や責任の所在に関する明確なルール作りが必要となる。特に事故が発生した場合、メーカー、運送会社、技術提供者のどこに責任があるのかを明確にすることが不可欠とされる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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