三井不動産、大阪・堺市で大型物流施設に着工

MFLP堺の完成予想図

ロジスティクス三井不動産は19日、関西エリアで同社初の大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク堺」（MFLP堺、大阪府堺市）の建設に着工した。2014年9月の竣工を目指す。

新施設は地上5階建て、延床面積13万3000平方メートル、大型車両が各階に直接乗り入れできるランプウェイを2基備えたマルチテナント型物流施設とし、ワンフロアを最大3区画まで分割できる仕様とする。最小賃貸面積は6000平方メートルに設定する。

BCP（事業継続計画）対策として、免震構造や非常用発電機を採用。津波発生時でも倉庫や電気設備が浸水しない高さで設計している。

環境面では、建築環境総合性能評価システム（CASBEE）のAクラス認証取得を目指しているほか、建物屋上部分に2MW（メガワット）の太陽光発電パネル設置。

敷地の一部に40年前から残る、どんぐりなどの苗木から作られた「郷土（ふるさと）の森」を憩いの空間として保存する。

計画の事業主体は、三井不動産が100％出資で設立した堺築港八幡特定目的会社で、この特定目的会社からプロジェクトマネジメント業務を受託する形で事業を進める。

12月に供用開始となる阪神高速4号湾岸線「三宝出入口」に隣接。同15号堺線「住之江出入口」からも3キロメートルと、大阪都心部へのアクセスに優れている。

また、2016年度には阪神高速大和川線の整備で近畿自動車道に接続し、環状網が整備されることから、関西圏の広域配送にも適した利便性の高い施設となる。

■三井不動産ロジスティクスパーク堺の概要
所在地：大阪府堺市堺区築港八幡町
事業者：堺築港八幡特定目的会社
敷地面積：5万7700平方メートル（1万7400坪）
延床面積13万3000平方メートル（4万300坪）
規模・構造：地上5階建/S造/免震構造
設計・施工：新日鉄住金エンジニアリング
着工：2013年8月19日
竣工：2014年9月