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ワールド・ロジが破産手続き開始、負債総額80億円

2013年8月30日 (金)

話題ワールド・ロジは8月30日、大阪地方裁判所に破産手続開始を申し立て、同日付で破産手続開始が決定したと発表した。負債総額は79億5400万円。

同社は2004年ジャスダック市場に上場し、積極的な企業買収や大規模な設備投資を展開。これらの取り組みで売上規模が急増したものの、投資資金を借入金で賄っていたことから、有利子負債も急激に増大、収益や資金繰りを圧迫する結果となった。

その後、売上至上主義の拡大路線を見直し、子会社の売却や不採算事業の廃止などに努めたが、抜本的な収益改善に至らず、09年6月期からは連続して営業赤字を計上。

12年6月期には大阪フルフィルメントセンター事業の合理化を行ったことに伴い、ついに58億8500万円の債務超過に陥り、取引所から上場廃止猶予銘柄に指定されるなど、同社グループ単独での再生が困難な状況に至った。

それでも上場を維持しながらの経営再建を目指すため、3月には事業再生ADR手続きの利用を決めたが、ことし6月11日開催の債権者会議で取引先金融機関から再建計画の同意が得られない見通しとなり、同手続の利用申請取り下げに追い込まれた。

さらにその後も上場維持を目指した形での再建に向けて方策を検討したが、資金繰りのメドが立たなくなり、自力での事業継続を断念、破産手続開始の申立てに至った。

連結子会社のワールドソリューションズ(大阪市住之江区)、WLパートナーズ(同)、スタッフィング・オンデマンド(同)、IWビジネスパートナーズ(同)の4社も同じ日に大阪地裁へ破産手続開始を申し立てており、リサイクル・アンド・イコール(大阪府寝屋川市)は、同日付で民事再生手続きの開始を申し立てている。