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ラサール・三菱地所、相模原市に大型物流施設を竣工

2013年9月4日 (水)
完成したロジポート相模原の外観

完成したロジポート相模原の外観

ロジスティクスラサールインベストメントマージメントと三菱地所が共同開発した延床面積21万828平方メートル(6万3775坪)の汎用大型物流施設「ロジポート相模原」(神奈川県相模原市)が完成し、両社は4日竣工式を行った。

竣工時点で延床面積の60%の利用が決まっており、竣工式当日の同施設では、入居企業による資材、設備の搬入風景が見られた。開発を手掛けたラサールや三菱地所によると、利用企業は大手3PL事業者やデジタル機器メーカー、B2C(消費者向け)ビジネス企業などが内定しており、今後1年半程度をメドにフル稼働を目指す。

■耐震性に優れた地盤に免震構造で補強
施設は9万4197平方メートル(2万8495平方メートル)の敷地にプレキャストプレストレスコンクリート造、免震構造、地上5階建ての建物を建設。

複数テナントによる分割利用を想定した汎用型賃貸物流施設となっており、8月30日に竣工した。設計は久米設計と大林組が手掛け、ラサールと、ことし4月に国内物流施設マーケットに本格参入を果たした三菱地所が共同で開発した。総工費は非公表。

ラサールと三菱地所は、同じ相模原エリアの橋本駅に近い敷地で新たな物流施設「ロジポート橋本」の共同開発も10月に着手する計画で、三菱地所は今後「物流施設開発を本格化し、年4、5物件ペースで首都圏を中心に事業化を進める」としている。

■首都圏向け配送拠点に最適、人口集中エリア
東京都心部、横浜中心部といった消費中核エリアへのアクセスに優れているほか、3月30日に圏央道愛川ICが開通したことにより、東名高速道路に直結して中部圏、関西圏へのアクセスが向上。

今年度中に中央自動車道、関越自動車道とも接続することとなっているため、北関東や甲信越エリアもカバーできる立地がセールスポイントの一つとなっている。

周辺には相模原市を中心とした広大な住宅エリアが広がり、労働力の確保も比較的容易な立地といえる。

ラサール「リーシング、いいペース」、三菱地所「開発を本格化、年4、5件」

ラサール不動産投資顧問の中島康雄社長兼CEOは、4日の竣工式前にテープカットを行った直後のスピーチで「日本一の物流施設が誕生した。規模だけでなく、日本の技術の粋を集めて開発され、テナントも国内トップ企業ばかりだ」と強調。

報道陣の質問に答えるラサールの中島康雄社長兼CEO(中央右側)と三菱地所の田島穣常務執行役員(同左側)

報道陣の質問に答えるラサールの中島康雄社長兼CEO(中央右側)と三菱地所の田島穣常務執行役員(同左側)

竣工式後の会見では、ロジポート相模原のテナントリーシング状況について「竣工時点で5割超というのが『いいペース』だと考えており、当施設の60%というのはいいペースだと考えている。通常の規模であれば竣工後1年程度、土地の仕入れからみると2年半程度で安定稼働(満室)に入るものだが、この施設の規模から考えて1年半程度でフル稼働に達すると思う」と述べ、営業活動が順調に推移しているとの見方を示した。

また、三菱地所の田島穣常務執行役員は「数年前から物流施設に注目していた。米国では物流向けの施設開発で多くの実績があるが、国内ではまだまだ。これから本格的に物件開発を進め、年間4、5物件程度のペースで取り組みたい」と述べた。

■ロジポート相模原の概要
所在地:神奈川県相模原市中央区田名3700-3
敷地面積:9万4197.27平方メートル(2万8495坪)
延床面積:21万828.92平方メートル(6万3775坪)
構造:プレキャストプレストレスコンクリート造、地上5階建て、免震構造
用途:マルチテナント型物流倉庫
竣工:2013年8月30日

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