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大阪チタニウム、尼崎・岸和田工場で生産再編

2013年9月4日 (水)

拠点・施設大阪チタニウムテクノロジーズは4日、ポリシリコン事業とチタン溶解事業の生産体制を集約する、と発表した。

同社は、尼崎工場(兵庫県尼崎市)と岸和田工場(大阪府岸和田市)の2拠点体制で半導体用ポリシリコンを製造してきたが、供給過剰状態が続く見通しであることやコストの増加が見込まれることを考慮し、集約によって生産効率の向上を図ることにしたもの。

具体的には、一時的に操業停止中の尼崎工場で同事業を終了し、岸和田工場へ生産を統合。尼崎工場は洗浄、検査、出荷といった製品加工工程拠点として継続する。

岸和田工場の生産能力(年2500トン)については、生産性の改善によって3000トンまで増加しており、16年には3250トンへと引き上げる方針。

同社は尼崎工場の機能を岸和田工場へ集約することで、固定費の圧縮、岸和田工場の製造コスト改善によって年20億円の削減効果を見込む。

逆に、チタン溶解事業は尼崎、岸和田の2工場体制から、尼崎工場のみの体制へと生産拠点を集約する。尼崎工場に4基、岸和田工場に2基ある溶解炉(真空アーク溶解炉)は、生産体制集後、尼崎工場に3基を配置する体制とする。

余剰となる溶解炉3基のうち、岸和田工場の2基と付帯設備は新日鉄住金が今月設立する日鉄住金直江津チタンに譲渡する。