M&A住友化学は27日、同社の愛媛工場で生産する飼料添加物メチオニンについて、4月以降、伊藤忠商事(東京都港区)が全量を販売する包括的な提携を結んだと発表した。これにより、両社はメチオニンの供給体制を再構築し、事業の競争力強化を目指す。
メチオニンは、動物の体内で合成できない必須アミノ酸の一種で、特に鶏や豚向けの飼料に使用される。トウモロコシや大豆粕を主原料とする飼料ではメチオニンが不足しがちなため、需要は年率4%程度で増加している。同社は2017年から伊藤忠商事と部分的な販売提携を実施してきたが、今回の包括提携により、同社が生産するメチオニンの全量を伊藤忠商事が販売する形となる。
伊藤忠商事は、70か国以上に及ぶ強固な販売ネットワークを持ち、サプライチェーン管理の経験も豊富だ。今回の提携により、両社は食肉需要の増加に対応するための販売網を強化する。
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