住友化学、愛媛工場にメチオニンの製造設備を増強

拠点・施設住友化学は19日、愛媛工場（愛媛県新居浜市）に飼料添加物「メチオニン」の製造設備1系列を増強する、と発表した。新設備は2018年半ばに完成する。

増強規模は年間生産10万トンで、増強後の生産能力は既存設備と合わせ年間25万トン生産する。

インフラや製造ノウハウ、原料から製品までの一貫生産による高いコスト競争力に加え、需要が伸長するアジア地域への拡販への優位性もあることから、同社として国内最大級の投資を愛媛工場で実施することとした。

メチオニンは、動物の体内で合成することができない必須アミノ酸の一種で、トウモロコシなどを主原料とする鶏の飼料はメチオニンが不足していることが多いため、鶏肉や鶏卵の生産性向上を目的に、飼料添加物として使用されているもの。