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徳島道開通10年で県内の運送事業者1.4倍増

2025年3月4日 (火)

調査・データ西日本高速道路(NEXCO西日本)四国支社は2月26日、徳島県の鳴門ジャンクション(JCT)から愛媛県の川之江東JCTまでを結ぶ徳島自動車道(徳島道)が全線開通から今月14日で10周年を迎えるとして、徳島道の整備効果を公表した。

徳島道のこれまでの累計利用台数は7800万台で、主に四国内の移動に利用されている。神戸淡路鳴門自動車道を経て関西につながっていることから、四国全体だけでなく大阪にも経済効果が波及し、10年間で3000億円の経済効果があったとしている。

特に淡路島を通って神戸や大阪へ輸送できるルートが実現したことは、物流面で大きな効果があり、たとえば徳島県つるぎ町で生産されている阿波尾鶏は、これまで大阪までの輸送に4時間40分かかっていたが、2時間30分に短縮。生産量は8倍に増加した。

こうしたことから徳島道開通後、徳島県発着の貨物輸送量は年間900万トンから、コロナ禍前には3000万トンへと3倍以上に増加。県内のトラック事業者の数も320から439へと1.4倍になった。

沿線への企業進出も進んでおり、全線開通後、徳島県の製造品出荷額は1兆2000億円から2兆2000万円と2倍近くになった。医薬品工場やコールセンターの誘致や工業団地の形成も進んでいる。

現在、土成インターチェンジ(IC)-脇町ICが4車線化された以外は、2車線となっているが、美馬IC-脇町IC間や、吉野川スマートIC-美馬IC間など3か所で4車線化工事を進めている。

同支社では今月9日、吉野川SA(下り)と吉野川ハイウェイオアシスで記念イベントを開催し、記念グッズの配布などを行う。

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LOGISTICS TODAY編集部
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