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デンマーク郵政が手紙配達を終了、小包配達特化へ

2025年3月7日 (金)

(出所:ポストノルド)

国際ポストノルド(デンマーク)は6日、2025年末で同国内の手紙配達サービスを終了すると発表した。400年の歴史に幕を下ろし、小包配達サービスへの事業転換を図る。

同社によると、デンマーク国内の手紙取扱量は2000年の14億5000万通から24年には1億1000万通へと90%以上減少した。同国は世界有数のデジタル先進国で、公的書類のデジタル化が進み、手紙需要が急速に縮小している。25年末までに1500の郵便ポストを撤去する計画だ。

同社のキム・ペーデルセン社長は「デジタル化により手紙市場の採算性が低下している一方、Eコマースの成長で小包配達の需要が拡大している」と説明する。既に国内2500か所に小包配送拠点を展開しており、今後はこの分野に経営資源を集中する方針を示した。

事業再編に伴い、手紙配達部門の従業員2200人のうち700人を小包配達部門へ配置転換する一方、1500人の人員削減を予定している。欧州では郵便事業の採算悪化が深刻化しており、ドイツポストも6日に8000人の人員削減を発表した。デジタル化の波は郵便事業の構造転換を加速させている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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