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FCMアンモニア供給システム、海運の脱炭素貢献

2025年3月26日 (水)

▲FCMアンモニア(出所:アルファ・ラバル)

環境・CSRアルファ・ラバル(スウェーデン)は25日、アンモニア燃料供給システム「FCMアンモニア」の初契約を締結したと発表した。中国の造船会社CSSC中船黄埔文沖船舶で建造されるTianjin Southwest Maritime(TSM)向けのLPG/アンモニア運搬船7隻に搭載される。船舶燃料の脱炭素化に向けた取り組みの一環として、アンモニアを動力源とする運航が現実味を増している。

この契約では、最初に3隻の2万5000立方メートルの運搬船に搭載し、その後4隻の4万1000立方メートル船に拡大する。燃料供給システムは、イタリア・モンツァ工場で製造された装置を使用し、スイスのエンジンメーカーWinGDとの共同開発により設計された。2024年12月にはWinGDの研究センターにて制御ロジックや性能の確認を含む包括的なテストが行われ、安全かつ効率的なアンモニア燃料運用の実現を目指す。

FCMアンモニアは、燃料供給装置とベント処理システムを組み合わせた新設計で、韓国のKシップ・ビルディングが建造するタンク船の設計において、アメリカ船級協会(ABS)からの原則承認も取得している。最初のユニットは25年末に納品予定で、物流の脱炭素化を進めるTSMの船隊に加わる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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