調査・データ総合物流事業のボルテックスセイグン(群馬県安中市)は1日、同社敷地内にある物流センターで半年間、場内搬送用自動トラックの実証実験を行うと発表した。5回目となる実証実験で、今回は公道での横断について検証する。
実証実験は今月6日から10月5日まで、本社物流センター構内にある公道で実施する。運転席に運転手が座る「レベル2」の自動運転のトラック車両を使い、周囲の安全を確認しながら、幅7メートル20センチの交差点を横断する。
計画では、現場の保安要員を兼ねる遠隔運転者が専用タブレットを使って車両に指示を行う。自動トラックは、横断前に交差点の手前でいったん停止。保安員は道路の交通を確認し、安全に横断できると判断すれば、タブレットで車両を発信させる。
市道を走行するのは、会社の関係車両のみで信号機などはない。横断時の車両速度は時速8キロ以下となっている。また、専用タブレットには緊急停止ボタンもあり、危険を察知したときはすぐに停止できる。
同社は2021年に群馬大学と産学連携協定を結び、トラックの自動運転技術の開発、検証に取り組んでいる。既に、敷地内に設定されたルートを自動トラックが走行する「最短自動搬送システム」を開発し、事業化している。
同社は「実証実験の結果をもとに自動運転システムによる本格的な営業運行に向けた課題を把握し、高い安全性と安定した操作性を追求する」としている。
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