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ソフトバンク、5G通信・遠隔操作で放置車両を撤去

2020年4月20日 (月)

▲遠隔操作車両(出所:WCP)

調査・データソフトバンググループ傘下のワイヤレスシティプランニング(東京都港区)は20日、ソフトバンク、エフ・イー・ヴイ・ジャパン(FEV、東京都千代田区)と共同で、第5世代移動通信システム(5G)を活用した「車両の遠隔運転」の応用事例に関するフィールド実証実験を実施した、と発表した。

3社は3月24・25日、「北九州学術研究都市」(北九州市若松区)に5G実験基地局を設置し、遠隔運転車両と遠隔操作センター(仮設)に5G無線端末を取り付けて「遠隔運転による放置車両の撤去」を実施。災害発生後に緊急車両などが通行するルートの確保を想定した。

▲遠隔操作の様子(出所:WCP)

ワイヤレスシティプランニングは、今回の実証実験に関し「車両遠隔運転により、災害時においては迅速な道路啓開を実現し、平常時においては今後導入が見込まれる車両の自動運転を遠隔操作により補完することなどへの応用が期待される。また、道路交通に関わる自治体サービスの効率化・社会コストの低減などの効果も期待される」とコメント。3社は引き続き5Gを活用した交通社会問題・地域問題の解決に向けた取り組みを続けていく。

▲トラック隊列走行の様子(出所:WCP)

なお、ワイヤレスシティプランニングとソフトバンクは、併せて災害発生時を想定した交差点の信号制御実験も実施しており、2月には新東名高速道路で車両距離10メートルのトラック隊列走行を成功させている。