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ニッスイが新3か年計画、冷蔵庫移転などに100億円

2025年4月9日 (水)

調査・データニッスイは8日、2028年3月期を最終年度とする3か年の新中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」を発表した。売上高は25年3月期の見込みに比べ900億円多い9700億円、営業利益は85億円多い410億円を目指す。物流事業では、大井水産冷蔵庫(東京都大田区)の移転などに100億円を投資し、所管容積を拡大する。

次期3か年では、「海外事業の成長」と「養殖事業の高度化」「ファインケミカル事業の再成長」で売り上げの拡大を図るとしている。

主力の水産事業の売上高は24年度見込みより181億円多い3759億円、営業利益は2倍を超える192億円を目指す。国内養殖のブリやサーモンは生産性を高め、種苗施設の整備や養殖場の拡大などを図る。短期養殖のマグロも海外販売を見据えて、漁場を拡大し、南米でのサーモン養殖も生産体制の強化を進める。

海外事業では、水産フライの販売が好調な欧米で生産体制を強化し、アジアでもファストフードやレストラン向けの販路拡大を図る。これによって、24年見込みでは40%となっている海外売上高比率を43%まで高める。

ファインケミカル事業では、国産魚油を使った医薬品原料の販売に取り組み、欧州や中国、ASEANでの市場開拓を目指す。

物流事業は売上高181億円で24年度見込みから15億円の増を見込むが、営業利益は9億円で19億円の減を見込んだ。新物流センターの整備で所管容積を拡大するが、アイドリングコストの負担が重く減益になるとした。

全体の投資総額は1500億円程度とし、成長分野への投資は総額1100億円を予定している。最も多いのは、北米や欧州で水産フライ工場の建設を計画している食品事業で660億円。養殖場の拡大を進める水産事業にも220億円を投じる。そのほか、大井水産冷蔵庫の移転に100億円、M&Aの投資枠として100億円を確保した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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