荷主安川電機は16日、米州統括会社のYaskawa Americaを通じて、米ウィスコンシン州フランクリン市に新たなキャンパスを設立すると発表した。イリノイ州とウィスコンシン州に分散している本社機能や生産設備を移転・統合し、今後8-10年で1億8000万ドル(280億円)を投資する。
新キャンパスの敷地面積は7万4000平方メートルで、本社、技術開発、トレーニング施設に加え、一般および半導体製造装置向け産業用ロボットの製造工場を備える。製造業の回帰や自動化ニーズの高まりを受け、現地生産・販売・サービスを一体化した事業体制を構築し、米州における事業基盤を強化する。
米国では、自動車や医療、食品、半導体、ロジスティクス分野での需要拡大が続いており、現地ではAIやロボティクス領域の技術革新も加速。こうした動向を踏まえ、同社は競争力の源泉を米国側に備える必要があると判断した。今回の再編により、提案力・供給力の両面で信頼性を高める狙い。生産性と品質のさらなる向上を図り、米国経済への貢献も目指す。
Yaskawa Americaは1967年に設立され、米国市場においてモーションコントロール、インバータ、太陽光パワーコンディショナ、産業用ロボットの開発・製造・販売・サービスを展開している。

▲新設する本社の外観イメージ(出所:安川電機)
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