24年度の対米貿易黒字は9兆円、財務省統計

調査・データ財務省による貿易統計が17日公表され、2024年度の速報値で、輸出額は108兆9345億9800万円で前年比5.9％増となった。輸入額は114兆1562億8300万円で同4.7％の増、差引収支は5兆2216億8500万円の赤字で、赤字額は前年より15.0％縮小した。対米貿易黒字は、前年に続き9兆円を超えた。

輸出額は4年連続の増加で、過去最高額となった。輸入額は2年ぶりの増加で、過去2番目に多い額となる。赤字は4年連続となった。

輸出では、中国やアジア向けの半導体製造装置が伸びており、特に中国を除くアジア向けでは前年より32.8％増えた。米国向け自動車も好調で1.6％伸びた。

輸入では周辺機器を含むコンピューター類が地域を問わず増えており、全体で36.1％増えた。特に米国からの輸入が増え、前年比で2.9倍となった。

米国との貿易では、輸出が21兆6482億5000万円（3.8％増）だったのに対し、輸入は12兆6429億1300万円（同7.7%増）で、9兆53億3700万円（1.3％減）の黒字だった。

また、ことし3月単月分の貿易統計速報も発表され、輸出額は9兆8478億1400万円で、前年同期比3.9％増加した。輸入額は9兆3037億6300万円で、同2.0％増だった。

輸出額は過去2番目に多く、3月としては過去最高額となった。輸入額も3月としては過去に2番目に多い額だった。

差引収支は5440億5100万円と2か月連続の黒字で、前年比で55.5％増だった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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