財務・人事トルコ最大級の投資コングロマリットであるルネサンス・ホールディングスは17日、同国での民間セクター過去最大規模の産業投資となる、PP(ポリプロピレン)生産工場とターミナル施設の開発を進めるための総額20億ドルの投資計画のうち、資金調達分13億ドルを完了したと発表した。融資を行ったのは米国国際開発金融公社(DFC)とスペイン輸出信用機関(Cesce)で、アルジェリア国営石油会社ソナトラックも共同で参画する。
トルコは世界最大のPP輸入国のひとつであり、自動車、繊維、包装といった産業が需要をけん引している。現在、トルコにおけるPPの年間消費量は270万トンだが、国内生産から市場に供給できるのは10万トン程度であり、ほとんどを輸入に頼っているという課題を抱えている。今回の投資によって開発されるPP生産工場の年間生産能力は47万2500トンで、トルコのPP需要の17%を賄うことができる。
PP生産工場の流通を担うターミナル施設は、ストルト・ニールセンの液体バルク貯蔵事業を担うストルトヘイブン・ターミナルズ(英国)と提携して開発され、新工場向けに原料貯蔵サービスを提供。将来的には物流サービスを求める国内外の企業に保管・物流ソリューションを提供する予定という。
これらの取り組みによって地域経済の支援とトルコの貿易赤字の年間3億ドル削減につながることが期待されており、さらに4500人の建設関連雇用、稼働開始時には300人の正社員雇用を生み出すことを見込んでいる。
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