拠点・施設共栄製茶(大阪市北区)は4月30日、京都府南山城村に抹茶の原料となるてん茶の新工場「京都南山城工場」を5月1日に開設すると発表した。年間100トン超の生産能力を持ち、有機JAS認証に対応する設備を備える。抹茶原料の供給不足や茶農家の負担軽減を見据えた取り組みで、京都府内で有機てん茶の製造量最多の工場を目指す。

(出所:共栄製茶)
近年、国内外で抹茶の需要が急増するなか、同社は高品質な宇治抹茶の安定供給を図るため、1次加工と2次加工が可能な製造ラインを南山城村に整備した。従来、茶農家は自ら摘採した茶葉を荒茶工場に持ち込み加工していたが、同工場では加工前の茶葉を直接買い取り、初期加工を請け負う。これにより茶農家の経済的・労力的な負担軽減につなげる。
同社は1836年創業の老舗茶屋「森半」のブランドを展開し、日本茶製品や抹茶スイーツを国内外で販売している。南山城村での新工場開設を通じて、抹茶の供給体制を強化し、持続可能な茶業の確立を図る。
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