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日立、中国・吉林省に鉄道車両用電気品の新工場

2010年12月14日 (火)

拠点・施設日立製作所は14日、中国での鉄道システム事業を拡大するため、吉林省長春市に鉄道車両用電気品の新工場を設立すると発表した。

 

今後、日立、日立(中国)有限公司、永済新時速電機電器有限責任公司の3社は、合弁会社の日立永済電気設備(西安)有限公司(HYEE)に対して2500万米ドル相当(約1万7000万元、約21億円)の増資を行い、HYEEの子会社として新工場を設立する。

 

中国では、2020年までに旅客専用線1万8000キロメートルの建設、地下鉄などの都市内交通網の整備、都市間を結ぶ鉄道網の整備が多数計画されており、鉄道車両需要が急拡大している。

 

日立は、中国での鉄道車両用電気品の製造拠点として、03年8月に中国北車集団傘下の永済と合弁で陝西省西安市にHYEEを設立。04年8月から鉄道車両用電気品を生産しているが、中国鉄道部の高速鉄道車両増産に対応するため、11年2月をめどにHYEEの子会社として吉林省長春市に新工場を設立することにした。

 

新工場は、中国北車集団傘下の長春軌道客車有限公司の高速車両専用工場の隣接地に約12.6万平方メートルの敷地を確保し、12年春から操業を開始する。

 

当初は月間50台の生産能力で、高速車両向け電気品(主変換装置、補助電源装置)を中心に製造を開始し、今後、拡大する需要を見ながら生産品目と生産能力を拡大していく。

 

また、HYEEの生産能力を、11年春をめどに現在の月産50台から80台に拡大し、12年春には新工場とHYEEを合わせ、中国の鉄道車両用電気品分野で月産130台の生産体制を確立させる計画。