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ロジネットJ、27年度売上850億円目標の新中計

2025年5月8日 (木)

調査・データロジネットジャパンは8日、企業理念・行動指針を改定するとともに、2025年度から27年度までの3か年を対象とする新たな「中期経営計画 2025-2027」を策定したと発表した。最終年度の27年度に連結売上高850億円、経常利益40億円(経常利益率4.7%)を目指す。長期目標として30年度までに連結売上高1000億円の達成を掲げ、「強力な存在感を持つ総合物流企業グループへ成長を果たす」ことを目指す。

4つの柱で成長、モーダルシフト提案も強化

新中計では、ドライバーの労働時間規制や物流関連法の改正、環境意識の高まりといった外部環境を踏まえ、「LNJ EX(ロジネットジャパングループの輸送サービス)」「独自商品」「国際物流事業」「EC物流事業」の4つを営業方針の柱とした。

中核となる「LNJ EX」では、全国、特に本州エリアでのサービス展開を強化。長距離輸送における規制や法改正への対応策として、モーダルシフトやスイッチ運行の提案を強化する。グループ各社の配送網・車両を活用した中・長距離輸送も拡大する。

「独自商品」としては、1パレット単位の規格定型輸送サービス「DDロジ」や、引っ越し事業の「さくらスマイル引越隊」、運送用ボックスユニット「さくらボックス」などの拡販を図る。「国際物流事業」には新たに挑戦し体制を整備、農産物輸出などのニーズに対応。「EC物流事業」では、需要拡大に対応できる基盤強化を進める。

3年で160億円規模の投資、DXや人財育成も

これらの成長戦略を支えるため、3年間で車両(50億円規模)、不動産(90億円規模)、IT(20億円規模)に合計160億円規模の投資を計画。車両・施設の更新やDX(デジタルトランスフォーメーション)投資、事務業務デジタル化などを進める。また、事業拡大に伴う人財(ドライバー含む)の確保・定着、働きやすい職場づくり、リーダー育成など人的資本への投資も強化する。

企業価値向上に向けては、ROE11.0%以上、ROIC7.0%以上、PBR1.0倍以上などの経営指標目標を掲げ、株主還元(総還元性向45.0%以上目標など)も強化する方針。環境配慮型輸送商品の提供や次世代自動車導入促進など、サステナビリティ経営も継続する。

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LOGISTICS TODAY編集部