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ロジネット、札通の中部以西4拠点をLJ西日本へ移管

2015年11月20日 (金)

ロジスティクスロジネットジャパンは20日、傘下の札幌通運の中部以西の事業を切り離し、大阪市を拠点とするロジネットジャパン西日本に統合する子会社間の事業再編を行うと発表した。2016年4月1日付で札幌通運の4事業所をロジネットジャパン西日本へ移管する。

札幌通運は同社の主力事業子会社で、本州から北海道向けの輸送業務を中心に業容を拡大し、西日本・中部地区にも拠点を展開。最近では本州域内や九州・中四国向けといった全国向けの物流事業を拡大し、ロジネットジャパン西日本と事業エリア・業務内容が重複するようになっていた。

そこで、西日本・中部地区で事業の相乗効果を追求し、総合物流の営業力強化、グループのガバナンス体制の強化を図るため、札幌通運の中部以西の事業を分割してロジネットジャパン西日本と統合することにした。

ロジネットジャパン西日本は、2012年の経営統合以降、上場企業グループの一員としてコンプライアンス体制の再構築や収益構造の改善を進める中で苦戦していたが、今期に入って徐々に経営改革の成果が現れ始め、10月単月で黒字へ転換を果たしている。

同社はこうした流れを加速させ、ロジネットジャパン西日本を「名実ともにグループの中核企業へと成長させる」ため、組織再編によって経営資源を再配分し、西日本・中部地区で収益性の向上を図る。

ロジネットジャパン西日本への統合対象となる事業所は、札幌通運の大阪支店(大阪市住之江区)、滋賀支店(滋賀県栗東市)、名古屋支店(愛知県小牧市)、名古屋支店静岡営業所(静岡県焼津市)――の4拠点で、これらの事業所の営業成績(2015年3月期)は売上高37億5200万円、営業利益3億2100万円となっている。