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ヤマトHD、宅急便大幅増で営業益3割増、4-9月期

2013年10月30日 (水)

EC[ヤマトホールディングス]2014年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)

 2014年3月期第2四半期2013年3月期第2四半期増減
売上高655,818617,2986.2%
営業利益23,35018,03429.5%
経常利益23,91118,92626.3%
当期純利益12,3768,08353.1%
ヤマトホールディングスが30日に発表した4-9月期決算は、宅急便取扱い数量が大幅に増加した結果、主力のデリバリー事業の利益が51.2%増加し、全社でも営業利益が29.5%増の233億5000万円と大きく伸長した。

デリバリー事業では、インターネット通販を中心とした法人の顧客での利用が拡大した結果、宅急便取扱数量が大幅に増加。今後の物量増加時でも品質を維持するための施策として先行的な人員投入を進め、集配コストが増加したものの、増収効果で利益を伸ばした。

「バリュー・ネットワーキング」構想に基づいた戦略として、宅急便の配送スピードを劇的に向上させる拠点の1つ「厚木ゲートウェイ」を8月に、ヤマトグループ最大の物流拠点「羽田クロノゲート」を9月にそれぞれ竣工し、10月に引き渡しが完了。また、新たなサービスとして5月からアジア向け小口荷物の最短翌日配送サービスを開始し、10月には「国際クール宅急便」をスタートした。

このほか、大規模商業施設や大型複合ビル内の集約配送を行う「館内・エリア内物流」を積極展開した結果、関東・中部・関西の商業施設などで新たに業務を受託。企業間物流では、製造業での部品調達の支援に向けてグループ初となるスルーセンター(通過型物流センター)を熊本に開設した。

生産性の向上に向けた取組みとしては、パート社員とセールスドライバーのチーム集配体制を通じた、在宅率が高い時間帯の一斉配達を展開。作業部門でも、より効率的な仕分け作業の確立、作業の機械化を進めコストの抑制に注力した。これらの結果、売上高は5245億3100万円(5.9%増)、営業利益は114億4900万円(51.2%増)となった。