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日通、中国・重慶に保税ロジの合弁会社を設立

2013年11月5日 (火)

ロジスティクス日本通運日本通運は5日、子会社の香港日本通運が中国の物流企業「民生物流」と合弁で、重慶市の西永総合保税区に保税物流に対応した新会社「重慶民生日通西永物流」を設立した、と発表した。

新会社の重慶民生日通西永物流では、外国企業の非居住者在庫管理のほか、同社の保税倉庫への貨物搬入が輸出と見なされるため、中国での増置税の還付手続きが可能となる。VMIやJIT配送といった生産支援サービス、簡易な流通加工、貨物の中継仕分けなどの保税ロジスティクス業務を中心に提供する。

重慶は中国第4の都市で、電子・情報産業への産業構造転換を目指し、近年はパソコンメーカーの生産を請け負うEMS企業の誘致に成功している。西永総合保税区は重慶市のEMS進出先のひとつとして、高い機能を備えた税関特殊監督管理エリアとなっている。

合弁相手の民生物流は、1925年に創業した重慶地区で最大級の物流企業「民生輪船」野グループ企業で、2010年には日通国際物流(中国)と戦略的提携契約を結んでいる。日通では、民生物流との提携を機に、中国内陸部への事業展開や保税ロジスティクス業務の取り組みを強化しており、今回の新会社設立もこの一環。