ロジスティクスAZ-COM丸和ホールディングス(HD)とGO(ゴー、東京都港区)、ジャパンクイックサービス(JQS、荒川区)は26日、「MOMO A」(モモエース)を設立することで合意したと発表した。MOMO Aは7月1日に設立する予定で、本社所在地は東京都荒川区南千住。JQSが一部事業を会社分割し、新会社に承継する。その後、第三者割当増資をし、3社がMOMO Aの株式を保有する体制にする。
今回の新会社設立は、ラストワンマイル物流のDX推進が目的だ。物流の最終工程となるラストワンマイル配送は、顧客満足度に直結する重要な役割。近年は2024年問題によるドライバー不足や輸送能力低下、配送先の分散に伴うルート設定や計画策定の困難、多重下請け構造による収益性悪化・労働環境の悪化といった課題が顕在化している。それらに対し、3社は新会社を通じて課題解決を目指す。MOMO Aの資本金は7500万円。設立時点での事業内容は配送取次業、貨物軽自動車運送事業、各種システムの企画・開発・設計などとした。
GOの中島宏社長は「タクシーによる旅客輸送とラストワンマイル配送は、お客様にとっての最終目的地への移送という点で性質が近しく、既存事業と親和性のある領域と考えている。この領域のプロフェッショナルである AZ-COM丸和グループとの協業のもと、DX推進によって物流業界においても業界課題の解決を目指す」と述べた。
AZ-COM丸和HDの和佐見勝社長は「当社の主力事業の一つであるラストワンマイル事業は、EC(電子商取引)通販やネットスーパーなど小売業様と消費者様をつなぐ重要な配送業務だ。今後もEC需要の伸長が見込まれるなか、サービスの拡大とさらなる業務効率化を図るため今回の新会社設立に至った。日本を代表するタクシーアプリを展開するGOのテクノロジーと、桃太郎便を展開するAZ-COM丸和グループの営業力、サービス力を結集して、これまでにない付加価値を提供していく」とコメントを寄せた。
新会社の設立により、各社は今後も物流とテクノロジーの融合を進め、顧客へのサービスの向上と効率化を図る方針だ。
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