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パルシステム東京、配送負担軽減へ電動リフト導入

2025年5月27日 (火)

(出所:パルシステム東京)

フード生活協同組合パルシステム東京(新宿区大久保)は27日、配送拠点の三鷹センター(三鷹市下連雀)に商品のトラック積み込み作業用電動リフトを導入すると発表した。6月4日に同センターで納品式を開催する。電動リフトの導入はパルシステムグループ初の取り組み。

生協宅配の実情に合わせた特別仕様で、従来の手作業と比較して積み込み時間を半減させ、力の弱い職員でも作業が可能になる負担軽減効果が期待される。

導入する電動リフトは、ピー・シー・エス(相模原市中央区)から納品される。をくだ屋技研(堺市美原区)がパワーリフターの試験導入を経て、生協宅配現場に特化した仕様で開発した。

特別仕様では、積み上げた商品箱の転倒防止のためアームやチェーンを搭載し、フォークリフトの2本爪に相当する部分を塵取り型の平面タイプに変更している。これにより、物流センターからドーリー(台車)で納品された商品箱を、トラック荷台に直接積み込むことが可能になる。

従来の作業では、配送担当者がドーリーから商品箱を一度降ろし、手作業で配送順に仕分けながら腰の高さの荷台まで持ち上げて積み込んでいた。1日の配送コースで温度帯別の個人別仕分け箱100個以上に加え、冷蔵・冷凍の大型保冷容器25個程度を処理する必要があり、力の弱い職員には重労働となっていた。積み込み時間はベテランでも30分、物量が多い場合は1時間程度を要していた。

パワーリフターの試験導入では、常温品、青果、冷凍品のドーリー各1台の積み込み時間が、手作業の7分45秒に対して3分2秒と半分以下に短縮された。新たに納品される電動リフトは免許取得や講習受講が不要で、簡単な操作で使用できる。190センチメートル近い高さに積み上げられた商品を背伸びして取り下ろす作業も不要となり、安全性の向上にも寄与する。

電動リフトはパルシステム東京とパルシステム神奈川にそれぞれ1台納品し、製造状況に応じて順次グループ生協に導入していく。