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旭硝子、ベトナムの塩ビ会社を買収

2013年11月7日 (木)
フーミー・プラスチック・アンド・ケミカルズ社外観

PMPC社

アパレル旭硝子は6日、ベトナムの塩ビ事業会社フーミー・プラスチック・アンド・ケミカルズ社(PMPC社)の持分78%を取得することで、同社の親会社ペトロナス・ケミカルズ・グループ社と合意したことを発表した。

PMPC社は、成長するベトナムの塩ビ樹脂(PVC)市場で3割を超えるシェアを占めており、旭硝子では「この買収により当社グループはベトナムでの事業展開を本格的に始動することになる」と説明。

旭硝子グループのPVCグローバル生産能力は、先に発表したインドネシアでの増強と合わせて現行の倍増以上の年産65万トンとなる。

同社はベトナムの塩ビ市場について、東南アジアでインドネシア、タイに次ぐ規模であり、経済発展に伴う需要拡大により、2020年には現在の5割増の規模になる、とみており、今後、重化学工業などの立ち上がりとともに、苛性ソーダや塩酸など塩ビ以外のクロール・アルカリ製品の需要伸長も期待している。

ASEAN地域の旺盛な需要に対応するため、同社はインドネシアで15年末までに苛性ソーダ、塩ビの生産能力を大幅に増強する計画もあり、「インドネシアの投資に続き、成長余力の大きいベトナム市場に新たに拠点を持つことで、東南アジアでのクロール・アルカリ事業のさらなる拡大を目指す」と強調している。