話題日本貨物鉄道(JR貨物)が17日に公表した11月分の輸送動向によると、11月は上旬に羽越線での強風による輸送障害が発生し、高速貨2本が運休したものの、比較的安定した輸送状況で推移した。
荷動きは、円高に伴う景気の減速はあったものの、家電エコポイント制度見直し直前の家電需要が盛り上がりをみせ、月全体を通して前年を上回った。
コンテナ貨物は、野菜類の生育不良に伴い農産品・青果物が前年を下回ったが、紙・パルプ、家電・情報機器、自動車部品などが前年を上回り、全体では前年比4.8%増となった。特に、家電・情報機器は家電エコポイント制度のエコポイント数と対象商品の見直しを見越した販売増を受け、大幅な増送となった。また、自動車部品は一部工場の生産台数の増加に伴い、増送となった。
車扱貨物は、セメント・石灰石が前年を上回ったものの、石油などが前年を下回り、全体では前年比1.6%減となった。セメント・石灰石は前月の生産調整に伴う反動により増送。また、その他の品目となる紙・パルプは一部顧客のコンテナ化により減送となった。