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JR貨物調べ、9月輸送動向、荷主の生産統合でセメント増送

2010年10月14日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、9月の輸送動向を公表した。それによると9月は上旬に台風9号が上陸したほか、中旬から下旬にかけて秋雨前線の活発化に伴い大雨などによる輸送障害が頻発し、月全体では高速貨108本が運休した。

 

荷動きは、輸送障害の影響を受けたものの、上旬を中心に残暑が厳しかったことから季節商品の出荷が好調に推移したほか、昨年は大型連休があったことの反動もあり、前年を上回って推移した。

 

コンテナ貨物は、農産品・青果物、積合せ貨物が前年を下回ったものの、食料工業品、自動車部品、化学工業品などが前年を上回り、全体では前年比3.6%増となった。食料工業品では、残暑の影響を受けて清涼飲料水が旺盛な出荷となったほか、10月の増税を見据えたたばこの需要の急増により増送。家電・情報機器はエアコンなどの出荷が好調となった。自動車部品、化学工業品なども前年の生産調整の反動により増送。一方、農産品・青果物は北海道地区の野菜類が春先の天候不順、夏場の大雨・猛暑による生育不良のため大幅に減送となった。

 

車扱貨物は、石油、セメント・石灰石など主要な品目が前年を上回り、全体では前年比1.8%増となった。石油は残暑の影響により自動車向けの揮発油・軽油が増送。セメント・石灰石は、荷主の生産基地の統廃合に伴い増送となった。