拠点・施設ミネベアは17日、小型モーターなどの生産能力を増強するため、日系部品メーカーとして初めてカンボジアでの量産工場を新設すると発表した。
同社が新たな地域に大規模生産拠点を設立するのは、1994年の中国・上海工場設立以来17年ぶり。新工場の設立に伴う投資金額は約50億円で、11年4月から稼働を開始する。
カンボジア新工場は、隣国のタイにある同社工場から部品供給を受け、主にOA機器や家電・デジタル機器向け中・小型モーターの組立てを行う。まず11年4月から、プノンペン特別市郊外にあるプノンペン経済特区内のレンタル工場で小規模の生産を開始し、12年中に同区内に建設する延床面積2000-1万平方メートルの自社工場へ順次生産を移管していく計画。
将来的には、最大で5000人規模の従業員を雇用することにしており、モーターの生産拠点としては中国工場に次ぐ規模の量産体制を整えていく。