ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物、東京都渋谷区)は5日、新たに発行するグリーンボンドを含む公募社債の条件を発表した。グリーンボンド発行総額は50億円で、利率は年2.757%、償還期限は2045年6月9日となっている。調達した資金は主に運行システムの更新や貨物駅の改良工事、社宅跡地の開発などに充てられる。
同時に総額50億円の社債も発行し、利率は年1.854%。償還期限は35年6月11日としている。資金は設備の整備や借入金の返済に充てられる。主幹事証券会社は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、野村證券、大和証券で、同社の社債格付けは、R&IがAA-、JCRがAAとなっている。
グリーンボンドの具体的な使途として、運転士に徐行区間の予告や制限速度の注意喚起などを行う「運転支援機能」や、列車の位置情報などを収集する運転支援システム「PRANETS」の更新を行う。現行の機能に、列車遅延時や迂回運転時の運転支援、位置情報送信機能を加え、安全性の向上を図る。

▲PRANETS端末(出所:JR貨物)
また、全国の貨物駅・機関区の改良工事では、仙台貨物ターミナル駅の移転を行う。山口県の新南陽駅では、コンテナホーム拡張や代行トラックの駐車場整備を行い、折り返し列車や代行トラックの受け入れ能力を拡大して、災害時の対応力を強化する。
このほか、大阪市内の社宅跡地を開発し、太陽光発電設備のある賃貸マンション「フレシア天王寺」を建設する。
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