ダイフク、中国で物流機器生産管理システムを刷新

産業・一般ダイフクは21日、富士通と共同で、中国のマテリアルハンドリングシステムの需要拡大に対応するため、現地生産拠点「大福（中国）物流設備有限公司」の生産管理システムを刷新し、11月から運用を開始したと発表した。

新システムにより、生産プロセスの標準化による生産性向上への取り組みを加速させ、短納期、コストダウン、仕様要求の変化への柔軟な対応を可能にするとともに、会計、販売管理、在庫管理システムなどと連携させることで、プロジェクトの進捗や収益の管理を強化していく。

ダイフクは売上の50％以上を海外ビジネスが占めており、中国のマテハンシステムの需要拡大に対応するため、ことし4月に新会社「大福（中国）有限公司」を中核とする新体制を敷き、事業強化に取り組んでいる。生産面では「大福（中国）物流設備有限公司」の生産プロセスを見直し、標準化と生産性向上を加速させるためのシステム基盤の整備を検討していた。

1月に大福（中国）有限公司の会計、販売管理、在庫管理システムをSAPに移行しており、今回、大福（中国）物流設備有限公司の生産管理システムについてもSAPに刷新することで、システムのガバナンスの強化を図る。これにより、製品ごとに異なる生産プロセスを標準化、見える化し、生産性向上に取り組むとともに、個々のプロジェクトの進捗や収益をリアルタイムに管理し、納期や予算を遵守したプロジェクト管理体制を強化していく。