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商船三井、ロジスティクス事業拡大を加速

2013年11月18日 (月)

アパレル商船三井は18日、グループのロジスティクス事業を前面に打ち出す事業戦略に取り組むため、現在の国際物流ネットワークや手掛ける物流事業の具体事例をまとめ、発表した。今後、これらの取り組みを加速し、海上輸送以外でも存在感を高める施策を打ち出すとみられる。

18日の発表は「グループ一丸となり物流サービスを拡大」と題し、グループのリソースを連携して顧客に提供している(1)プラント・プロジェクト貨物の取り込み強化(2)トラック・倉庫オペレーションの「カイゼン」(3)東南アジアでの積極的事業展開——などの事例を解説。

物流事業を「今後も成長が期待でき、安定的な利益を生む事業領域」と位置付け、グループ各社の強みを伸ばしながら商船三井グループとして投資、事業拡大、サービス強化を「これまで以上に積極的に推進していく」と強調。「全世界に張り巡らされたネットワークや、各社の特色を効果的に活用することによって、既に新規貨物獲得や、コスト削減といった成果も出ている」とアピールしている。

具体例としては、商船三井ロジスティクスを軸とした「複合物流サービス・フォワーディング事業」、MOLコンソリデーションサービスが手掛ける「バイヤーズ・コンソリデーション事業」、宇徳を中心とした重量物輸送などを列挙。

さらに、タイの物流事業展開として、タイ現地法人が海上輸送の代理店業務以外に輸出入通関、陸上輸送、倉庫、コンテナ・デポ事業を40年以上にわたって展開していることを紹介。

同国では陸上輸送部門が300台を超える運行規模を持ち、海上コンテナや鋼材、化学品、液体貨物輸送など多様な輸送を提供していることや、倉庫部門がことし6月にレムチャバン地区で6500平方メートルの倉庫を開業し、さらにバンナートラッド地区にも8000平方メートルの倉庫を建設中であること、これによって同国でグループの倉庫面積が9万平方メートルを超えること——を解説している。

■これら以外に、同社が国内で提供している物流サービスメニューは次の通り。
国際コンテナ輸送:国内に広くコンテナ輸送ネットワークを展開。
商船港運:阪神を拠点に物流現業サービスを展開。
ジャパンエキスプレス(横浜):大井・大黒など京浜に拠点。引越・梱包も強み。
ジャパンエキスプレス(神戸):阪神に拠点。危険品や繊維物流も強み。
グリーンシッピング:九州・西日本に物流現業サービスを展開。
新洋海運:阪神はじめ広く物流現業サービスを展開。
ブルーハイウェイエクスプレス九州:九州と各地を結ぶ一貫輸送を展開。
ダイヤモンドライン:関西-九州間の一貫輸送に強み。
商船三井フェリー:幅広く日本国内一貫輸送を引き受け。