拠点・施設JX日鉱日石金属は28日、子会社の台湾日鉱金属が台湾の桃園県竜潭にフラットパネルディスプレイ用、半導体用スパッタリングターゲットを製造する新工場を竣工した、と発表した。12月から操業を開始する。
新工場は、成長を続ける東アジア市場に向け、スパッタリングターゲットの供給基地となる。将来の事業拡張用地を含めた3万m²の敷地に、これまで八徳工場で実施していたフラットパネルディスプレイ用スパッタリングターゲット、半導体用スパッタリングターゲットの下工程、検査設備を導入し、製造から営業、技術サービスまでの一体運営を可能とした。
台北の近郊に位置し、高速道路のインターチェンジ、空港からのアクセスに優れる。台湾政府所管の竜潭科学園区内に立地している。
新工場の稼働により、JX金属グループの半導体用スパッタリングターゲットの製造拠点は、日本、台湾、韓国、米国となり、BCP(事業継続計画)体制を強化した。