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トナミ国際物流、総括管理本部部長が不正着服・逮捕

2013年12月2日 (月)
トナミホールディングスによる不正行為の発表

トナミホールディングスによる不正行為の発表

話題トナミホールディングスは2日、子会社のトナミ国際物流(横浜市中区)の総括管理本部部長だった琴寄明(ことよりあきら)容疑者(50)が架空取引によって現金を着服し、その事実を隠蔽していた事実が確認されたと発表した。

調査によって事実関係の裏付けが取れたとして、同社は刑事告発。これを受けて神奈川県警が2日、業務上横領の疑いで琴寄容疑者を逮捕した。

トナミHDの発表によると、トナミ国際物流で会計処理に疑義があったことからHDの監査役らが顧問弁護士とともにヒアリング、調査を実施。この結果、経理責任者だった琴寄容疑者が「複数回の架空取引による小切手を振り出し、現金化して着服し、前払金の滞留残高として隠蔽処理した」とのヒアリング結果を得た。

同社は「不正行為が証ひょう類の調査によって裏付けられた」として、同容疑者を刑事告発するとともに、11月13日付で懲戒解雇した。

また、同社は再発防止策として、(1)グループのコンプライアンス教育研修、経理・業務両面の監査機能強化(2)外部監査による経理事務に対する監査機能を強化するため、監査法人によるグループ会社の往査の充実(3)グループの情報システム機能を統括し、不正行為などの早期発見、早期解明に向けた連結子会社のIT統制、支援強化——を打ち出した。

現在のところ、不正行為による連結業績予想の変更はないとしている。