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日立、コンテナ型蓄電システムを開発

2013年12月3日 (火)

荷主日立製作所は2日、風力発電、太陽光発電といった分散型再生可能エネルギーを、電力需給バランスを維持しながら安定的に利用していくためのエネルギー貯蔵システムの中核製品の一つとして、コンパクトなコンテナ型蓄電システムを開発したと発表した。

この蓄電システムは、これまで同社グループが培ってきた電力系統制御技術と電池関連ノウハウを組み合わせ、パッケージとして提供するもの。まずは、2014年初旬に蓄電システムを用いて北米で実証試験を開始し、「アンシラリー市場」と呼ばれる電力の需給バランス維持関連の電力取引市場でシステムの有効性を検証し、商用向けの製品に反映させる。

同社では、この蓄電システムを「クリスト・エナ」(Crystal+Energy)と名付け、グローバル市場で電力流通事業を拡大させるためのソリューション事業の一つとして取り組むことを検討する。

開発したコンテナ型蓄電システム「1MWリチウムイオン蓄電システムパッケージ」は、日立化成のリチウムイオンバッテリーを用いて、蓄電池の長寿命化対応などシステム性能向上とコンパクトな設計による経済性の高さを実現し、顧客にとって長期使用期間に得られえる収益最大化のメリットを重視した。

■適用イメージ