産業・一般昭和ゴムは4日、同社製工業用ゴム製品の代理店を務める常盤ゴムと業務提携を行い、相互のゴム事業の再生を目指すと発表した。
常盤ゴムは50年以上にわたって昭和ゴムの代理店として活動してきたが、昭和ゴムのゴム事業の縮小に伴い、15年程前から同社との取引額も減少していた。
その後、昭和ゴムが現在の経営体制になったこの6年間で「改めて対話を通じ、特に経営トップ同士の信頼関係が十分に積み上げられた」として、両社の社業であるゴム事業を協力して発展させることで考えが一致し、今回の業務提携契約に至った。
提携では、原材料となる資材製品の共同購買などを通じてコストダウンを検討するとともに、販売先の相互乗り入れによる売上拡大を図る。また、海外市場、海外仕入先の開拓や新規商品の開発に共同で取り組む。
さらに、提携の実行スピードを上げて活動を具体化するため、昭和ゴムから常盤ゴムへ役員を派遣し、財務面の安定に協力する。今月から計画を立案し、「可能なものからすみやか具体的活動につなげる」としている。