ダイキン、サウジに合弁で販売会社設立

荷主ダイキン工業は5日、子会社のダイキンヨーロッパ社（ベルギー・オステンド市）が「ダイキンエアコンディショニングサウジアラビア社」（サウジアラビア・リヤド市）を設立、12月から営業を開始すると発表した。

合弁相手はサウジアラビアの財閥「ラジヒグループ」と「アルムトラックグループ」主導の事業投資会社「リラック社」で、ダイキンヨーロッパ社による出資比率は75％。

これにより、ダイキン工業は中東最大の空調市場で今後も拡大が期待できるサウジアラビアで、2015年までに市場シェア10％、18年までに20％を目指す。

同国では政府による大規模な都市開発プロジェクトが進行しており、大型のアプライド機器を含めた業務用エアコンの需要が拡大。人口の増加に住宅供給が追い付いておらず、急速に住宅の建設が進んでおり、家庭用エアコン市場の拡大も期待される。同社は11年度に1000億円だった空調市場の規模が15年度に1400億円まで拡大すると見込んでいる。

新たに販売会社を設立することで、販売・サービス力を強化するとともに、戦略を速やかに展開できる体制を築き、拡大する現地の需要を取り込む。家庭用エアコンから大型のアプライド機器まですべてのラインアップを揃えて売上の拡大を図り、将来的には同国市場でシェアトップを目指す。