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日通、タイ・マレーシア間で鉄道輸送開始

2013年12月16日 (月)

ロジスティクス日本通運は13日、日系企業として初めて「タイ・バンコクとマレーシア・クアラルンプールを結ぶ国際鉄道輸送サービス」を今月18日から開始すると発表した。ASEAN域内の国際物流が活発化していることに対応したもの。

同社は既に中国・上海、シンガポール間7000キロをトラック輸送で結び、中国と東南アジアの域内物流をサポートするサービスとして「SS7000」を展開しているが、主要ルートのタイ-マレーシア間の輸送量が大幅に増加しており、輸送能力の増強が大きな課題となっていた。

日通が始める国際鉄道輸送サービスは、専用列車で最大27両分の貨物を一度に運ぶことで大量輸送を可能とし、輸送能力の大幅な増大を実現。コスト、通関手続き時間を含めたリードタイムは従来のトラック輸送と同等を維持する。

7月から試験輸送を実施し、サービスレベル、品質、定時性、安全性を確認できたためとして本格的にサービスを開始することにした。環境負荷の少ない輸送手段として鉄道を利用することで、同区間の温室効果ガス排出量を削減する。

まずは、自動車部品関連の輸送を中心に定期運行サービスを開始し、運行便数を増やすことで輸送容量を広げ、サービスの拡充を目指す。