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プロロジス物流施設、世界で3.2兆ドル経済効果

2025年8月27日 (水)

調査・データ世界各国で物流施設を展開するプロロジスの事業活動が、世界経済に大きな波及効果を及ぼしている。英国のオックスフォード・エコノミクスが7月に発表した最新レポートによると、プロロジスの物流施設を経由する製品価値(スループット)は年間3兆2000億米ドル(473兆円)に達し、世界のGDPの2.9%を占める規模となった。

調査では、延床面積あたりのスループット比率を基準に各国の施設規模を換算し、直接・間接・波及の三層構造で経済効果を算定した。施設内での物流活動を起点に、サプライチェーンを通じた取引や雇用者の消費支出までを含めることで、物流がもたらす経済循環の全体像を浮き彫りにしている。

プロロジスは24年末時点で20か国に総延床13億平方フィート(1億2000万平方メートル)の物流施設を保有しており、19か国を対象に経済効果を算定した。直接雇用は115万人超、間接・波及効果を含む雇用効果は360万人に拡大。GDPへの寄与額は3290億米ドル(49兆円)、税収効果は740億米ドル(11兆円)に及ぶとされた。

地域別に見ると、最大市場は米国で、物流施設を経由する製品価値は2兆米ドルに達した。GDP寄与額は2300億米ドル(34兆円)、雇用効果は160万人、税収効果は430億米ドル(6兆3500億円)と突出している。カリフォルニア州単体でもGDPへの寄与は540億米ドル(7兆9700億円)、雇用は33万人超に上り、物流拠点の集積が経済全体に強いインパクトを与えていることが示された。

日本国内でも、プロロジスの物流施設が果たす役割は大きい。直接雇用は3万1000人に達し、GDP寄与額は57億米ドル(8400億円)、税収効果は11億米ドル(1600億円)と算出された。アジアでは中国に次ぐ規模を示しており、同社のグローバルネットワークの中で重要な拠点であることが裏付けられた。

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