ロジスティクス国内最大級の物流展示会、「国際総合物流展2025 第4回 INNOVATION EXPO」が10日、開幕した。会期は12日までの3日間、会場は東京ビッグサイト(東京都江東区)。
「小型」「日本製」「短納期」「柔軟対応」の4つの特長にこだわった、独自の自動倉庫開発を展開するROMS(ロムス、東京都品川区)は、同社の主力自動倉庫の1つ「Nano-Stream」(ナノ・ストリーム)を初出展している。高密度保管ラックと自動搬送AGVが連携するナノ・ストリームの運用もデモ公開され、省スペース性能を生かしたスモールスタートのイメージを紹介する。
展示会開催を前に同社は、事業基盤の強化とさらなる成長に向けての新規資金調達を発表したばかり。中小事業者にとっても自動倉庫導入を現実的な選択肢とした開発力を、製造領域や大規模プロジェクトなどへも展開していく。
ソフトバンクロボティクス(東京都港区)は、搬送領域の自動化ソリューションである、省スペース性能のパレット搬送AMR(自律走行搬送ロボット)「TUSK E10」「TUSK FL10」を出展。自動フォークのリフト機能を備えるTUSK FL10のデモ展示は国内展示会では初となり、各ブースで多様なAMRやAGV(無人搬送機)が紹介されるなかでも、注目のソリューションとなる。
また、搬送領域だけではなく代表的な自動倉庫「AutoStore」の実機も展示するなど、物流施設のあらゆる領域の効率化を、伴走型で解決する姿勢を示す展示ブースとなっている。
野村不動産は、展示面積810平方メートルにおよぶ、イベント史上最大規模の出展で注目を浴びる。全容を見渡せないほどの巨大ブースでは、同社が推進する企業間共創プログラム「Techrum」(テクラム)による現場自動化・効率化に向けたソリューション連携を実演。千葉県習志野市に設けた現場自動化の検証施設「Techrum Hub」(テクラム・ハブ)の出張版として、テクラムのパートナー企業17社の多様な効率化ツールが集まる。
同社は物流施設Landportの提供に加えて、施設を基盤とした自動化・効率化による業界革新を積極的に呼びかけていく姿勢だ。
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