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府中前田運送(広島)が破産手続き開始、TDB調べ

2014年1月10日 (金)

行政・団体帝国データバンク(TDB)によると、広島県府中市の府中前田運送は2013年12月18日に広島地裁福山支部より破産手続き開始を受けた。破産管財人には、神原多恵弁護士(福山市三吉町)が選任されている。

同社は1987年7月に設立した、特定貨物の運送を行う業者。得意先は医薬品商社1社のみで、営業所間の医薬品輸送を100%手掛けていた。年間契約によるチャーター収入により売上高は比較的安定しており、96年3月期の売上高は9400万円に達していた。

そのため、得意先の要請に応じて段階的に車両の増車を行っていたものの、減収によって同投資が負担となり、慢性的な赤字体質に陥り、財務内容も債務超過に陥っていた。13年にはドライバーによる事故が発生し、燃料の高騰もあって資金繰りが悪化、11月中旬に先行きの見通しが立たないとして事業を停止していた。