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国際欧州連合（EU）の運輸・観光担当コミッショナー、アポストロス・ツィツィコスタス氏は16日、幹線貨物輸送路の大型車向け充電インフラ整備を加速する「クリーン・トランスポート・コリドー構想」を発表した。初期段階では、スカンジナビア-地中海回廊と北海-バルト海回廊を対象に実証を行う。
この構想は両回廊に位置する9か国が支持し、ベルギー・ブリュッセルで開かれた閣僚級の署名式で「トラック充電インフラに関する共同宣言」として採択された。宣言では、計画・許認可の長期化、設置用地の不足、資金の分散、送電網容量の不足、電力系統接続の遅延といった課題への対応に各国が協調して取り組む方針を明記。政治的コミットメントであると同時に、現行および将来の政策を方向づける戦略的指針とも位置づけられた。
欧州委員会は今後、加盟国と協力して具体的な実施ロードマップを策定するとともに、対象回廊をほかの「欧州横断輸送ネットワーク」（TEN-T）にも拡大する方針を示している。
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