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EU、カザフ回廊整備に1.5億ユーロ融資

2026年6月24日 (水)

国際欧州連合(EU)とカザフスタンは23日、ブリュッセルで首脳会談を開き、交通接続や重要原材料分野を中心に戦略的連携を強化することで合意した。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長、欧州理事会のアントニオ・コスタ議長、カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領が会談し、共同声明や複数の協定を取りまとめた。

物流分野では、EUの対外投資戦略「グローバル・ゲートウェイ」の枠組みで、欧州投資銀行(EIB)とカザフスタン国営道路会社が最大1億5000万ユーロの融資枠組み協定を締結した。資金は、カスピ海横断国際輸送回廊に沿ったカザフスタン国内道路の改良に充てる。EUの保証を受けた融資で、東西を結ぶ新たな直接貿易ルートの整備を後押しし、周辺国への依存を抑える狙いがある。

カスピ海横断国際輸送回廊は、中国・中央アジアからカスピ海、南コーカサスを経て欧州へつながるルートで、ロシアを経由しないユーラシア物流網として重要性が増している。EUは2025年のEU・中央アジア首脳会議で、輸送、デジタル接続、水、エネルギー、気候、重要原材料分野に120億ユーロの投資パッケージを打ち出しており、今回の道路整備支援はその一環となる。

航空分野では、EUとカザフスタンが水平航空協定に署名した。これにより、カザフスタンと航空協定を持つEU加盟17か国との間で、EU域内の航空会社がより柔軟に運航できるようになる。従来は各加盟国の企業や国民が所有・支配する航空会社が主な対象だったが、協定により欧州航空会社の事業機会が広がる。交渉は20年以上続いていた。

重要原材料分野では、欧州復興開発銀行(EBRD)とカザフスタン政府が、アスタナに国際認定を受けた化学分析ラボを整備するための実現可能性調査で覚書を結んだ。重要原材料の安全性や品質を検査する拠点を整えることで、電池、再生可能水素、エネルギー関連のサプライチェーン協力を進める。

会談に合わせ、エア・アスタナ(カザフスタン)とエアバス(フランス)は「A320neo」「A321neo」を最大50機購入する認証合意も結んだ。契約規模は71億4500万ユーロとされ、航空接続や民間投資の拡大を示した。

EUはカザフスタンにとって最大の貿易・投資相手であり、カザフスタンの対外貿易の3分の1を占める。エネルギー面では石油やウランの供給国でもあり、欧州側は輸送回廊、重要原材料、エネルギー安全保障を一体で強化する姿勢を示した。

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