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エア・ウォーター、大山ハムなど食品事業を再編

2025年9月30日 (火)

M&Aエア・ウォーターは29日、同社のアグリ&フーズ(農業・食品関連)事業のうち、「大山ハム」ブランドの強化や売り上げ拡大などを図るため、10月1日に子会社を再編すると発表した。大山ハム販売事業を、完全子会社の大山春雪さぶーる(東京都品川区)が吸収分割で承継し、社名を大山ハムに変更する。

産業ガスを手がけるエア・ウォーターでは、液体窒素を利用した冷凍食品の販売も手がけており、現在はハム・ソーセージやデリカ、ソース、スイーツなど幅広い食品事業を展開している。鳥取県の大山でハム製造・販売を手がけていた旧大山ハムを2016年に傘下にし、大山ハムブランドのハムやベーコン、ソーセージなどを製造、販売している。また、02年には雪印食品北海道工場を譲り受け、春雪さぶーるを発足させた。

今回の再編によって、大山春雪さぶーるの早来工場(北海道安平町)、小樽工場(小樽市)、サガミハム白河工場(福島県白河市)を、吸収分割によって食品関連事業中核のエア・ウォーターアグリ&フーズ(東京都品川区)が承継する。新たに発足する大山ハムは鳥取県の米子工場と大山工場のみとなり、大山ハムブランドの事業に特化する。

同社は、畜肉加工事業を取り巻く外部環境が厳しさを増すなか、メーカーとして製販一体の原点に立ち返り、事業強化に向けた迅速な意思決定が可能となる体制を構築するとしている。今後、製品・サービスの品質向上を図るとともに、大山ハムのブランドを前面に打ち出せる経営体制とし、新製品の開発や直売店「テラス ザ ダイセン」の活用を図る。

また、飲料事業でも収益性向上に向けて、野菜ジュースやリンゴジュースなどの製造販売を手がけるゴールドパック(同)を存続会社として、ミネラルウォーター製造販売のAW・ウォーター(長野県大町市)を吸収合併する。

両社の合併で、調達スキームの合理化などのコスト構造改革を進めるとともに、品質や生産効率のさらなる向上を図るとしている。

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