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DMPがCEATEC出展、地方創生テーマに

2025年10月8日 (水)

イベント高精度3次元地図データ(HDマップ)を提供するダイナミックマッププラットフォーム(DMP)は8日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で14日から17日まで開催される最先端IT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC 2025」に出展すると発表した。地方創生2.0特設パビリオン内にブースを置き、高精度3次元データを活用した各種サービスについて紹介するほか、自治体向けシステムをまとめたカタログも展示する。

▲高精度3次元データ(出所:ダイナミックマッププラットフォーム)

同社は自動運転向けのHDマップを提供するために2016年に設立されたスタートアップで、現在は事業領域を先進運転支援システム(ADAS)やモビリティー、シミュレーション、インフラ管理、除雪、事故調査などへと拡大している。19年には北米企業を買収し、現在では北米や欧州、韓国、中東など26か国で事業を展開している。

同社の提供するHDマップは、全国の高速道路や自動車専用道路と主要幹線道路を計測し、膨大な計測データをひとつにつなぎ合わせた点群データ(高精度3次元点群データ)を使って生成された地図で、点の1つ1つが緯度や経度、高さの3次元座標情報を持っている。HDでは実際の建物や標識などだけでなく、実際には存在しない車線中心線など架空の情報も表示できる。

これらのデータは車の自動運転やADASをはじめ、シミュレーター環境構築、インフラ管理などのほか、地域限定のVRやARのコンテンツなどさまざまな分野に活用できる。

展示ブースではHDマップのほか、高精度3次元点群データが閲覧可能なサブスクリプションサービス「3Dmapspocket」を紹介。同サービスでは、データを使って、道路や周辺構造物などの空間情報をセンチメートル単位で把握でき、現地に足を運ばなくてもウェブ上で計測ができる。現在は交通事故調査やインフラ管理における業務効率化などで活用されており、そのほかにも洪水などの自然災害や事故多発エリアのシミュレーションなど、幅広い分野での活用が期待できる。

また、データを応用した除雪支援システム「SRSS」も展示している。データと位置情報を組み合わせて、除雪作業のガイダンスを行うシステムで、道路の形状や道路構造物の位置などのほか、投雪禁止場所や要注意箇所などのノウハウを専用の地図に落とし込み、タブレット端末から道路の状況を把握できる。

これによって除雪作業の効率化が図れるとともに、事故リスクを抑え、安全で円滑な作業が進められる。除雪の現場でもオペレーターの高齢化が大きな課題となっているが、SRSSを使えば、経験の浅い若手オペレーターでも安全に除雪作業ができる。

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