ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は17日、2026年4月1日から車扱貨物とコンテナ貨物の基本運賃をそれぞれ9%引き上げると発表した。24年4月の6%改定以来、2年ぶりの値上げとなる。燃料費や原材料費、人件費の上昇が続くなか、コスト増を自助努力だけで吸収するのは難しいと判断した。
物流業界では、24年問題によるドライバー不足が深刻化しており、政府も物流効率化法の改正などモーダルシフト推進策を強化している。JR貨物は、鉄道輸送の担い手として、駅構内の貨物積み替え施設の整備や31フィート大型コンテナへの対応、偏積載防止機器の導入など、安全性と効率性の向上に取り組んできた。
一方で、輸送機材の維持更新や安全対策にかかる費用が増加しており、今回の改定は18年、24年に続く段階的な賃率見直しとなる。JR貨物は、モーダルシフトの進展とサービスの安定化を両立させ、持続可能な鉄道輸送体制の確立を目指すとしている。
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